窓辺の春

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冬芽を撮影するために、川岸のヤナギ類からちょうだいしてきた枝を花瓶に入れておいた。
この写真のなかに4種類がまざっている。

部屋の暖かさにさそわれて、花を咲かせたり葉を広げたり。
外はまだ雪で真っ白なだけに、緑を見るとほっとする。

お話と絵と写真

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昨日、札幌で酒井広司さんの写真展「写真のなかの時間-室蘭・母恋 昭和51年ほか」にお邪魔した。
30年ほど前に撮影されたモノクロ40点。
酒井さんも会場にいらして、こんなことをおっしゃっていた。
「撮るときは高校生。ただ撮りたくて撮っていた。でも30年を経て再度撮影されたものを見てみると、
時間が経つことで写真のなかに現れてくるものがある。」と。

写真は目の前の現実からしか出発できないのだろうか…。帰りの車を運転しながらずっと考えた。
写真絵本を構成していく作業においては、まずお話があって、その流れにそって写真を撮影したり、
すでにあるカットをあてはめたりする。
しかし写真は絵と違う。
たとえお話が創作であっても、写真はどこかの現実を切りとらなければならない。
だから絵本は「絵」が多いのだろうか。
改めて大型書店の絵本売り場を見ると、写真が扱われているものはほんとうにごくわずかだ。
子どもたちになにか伝えようとするときの写真のちからはどこにあるのか。
現実のカタチと光の向こうに、自然が内包する物語を伝えられるだろうか。

空知川とイトウ

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粉雪舞う空知川。
空知川上流部すなわち南富良野町にある金山ダムより上流に、
体長が1メートルにもなる淡水魚イトウが生息するのはよく知られているが、
金山ダムより下流にはいまでもいるのか、いないのか。

郷土に関する資料において、古くは安政5年の松浦武四郎の記述にイトウが出てくる。
その後は明治時代の開拓者たちの口述から、空知川水系の各地でイトウが普通にいたことが分かる。
そして20年ほど前にも金山ダム下流の空知川のいくつかの支流で見た、獲ったという情報が複数ある。

金山ダムができたのが今から47年前の1967年(昭和42)年。
とすれば、ダムによって川が最上流部と寸断されてしまった後も、空知川のどこかで生きていたことになる。
河畔林はなくなり、蛇行する河道は直線になってしまい、すみずらくなる一方だっただろう。
そんな川にしておいて、生き残っていてくれとは勝手かもな、と自戒。

メインサイトをリニューアルしました(2011年12月)
http://mizunara.net/

リサーチ

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ここ数日せっぱつまった撮影がないので博物館に通い、富良野市史や周辺の町村史などをじっくり読んでいる。
ふせんを貼ったり、コピーしたり、メモをとったり。
開拓前の富良野はどんなだったのか。どんなふうに人が自然を改変していったのか。
漠然とは知っているけれど、なるべく確実な手掛かりを手に入れてこれからの撮影を計画する。
冬、時間があるうちに調べておかなければならないことが山のようにある。

写真は2月6日の富良野市山部。
正午から午後にかけて気温が0℃くらいになって大気の匂いが雪から水に変わり、山には霞がかかっていた。

メインサイトをリニューアルしました(2011年12月)
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冬芽

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落葉広葉樹がつける「冬芽」。
撮影し終わって並べてみると、たしかにいろんな表情があるものだと思う。

数年前にもひととおり撮っているのだけれど、コレクションシリーズで編集する際に解像度が足りなかったり、アングルをもうちょっと工夫したかったものを、30種類ほど再度集めて撮りなおした。
冬芽採集の森歩きに2日。撮影に1日。これから画像の切り抜きやレイアウトが待っている。
作業そのものは地味で時間はかかるけれど、楽しい仕事。

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Makoto Ishiguro

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