絵本の写真

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4月24日に日帰りで東京へ行ってきた。
出版社に伺い、編集者の方と写真絵本の原稿の打ち合わせをした。

これからまだ全体の構成や、細部の詰めを考えねばならない。
いろんなことが頭の中をまわっているが、
うれしかったのは、ぱっとみて劇的な写真が絵本のなかで使われるとはかぎらないこと。
なんとなく気づいてはいたけれど、「そうだそうだ」と自己肯定を強くして帰って来た。

それにしても本づくりは構想も取材も執筆も時間がかかる。
何冊も素晴らしい本を出版しておられる有名写真家の活動を思うとき、
率直に「すごいな」と思うのである。

写真は富良野に帰ってきてから撮った、
冬の間、雪の下でネズミが食ったと思われるクルミの殻たち。

コケとシダ

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雪が解けて、大木の樹皮についたコケとシダが鮮やかな緑色を見せていた。
緑色のまま越冬すること、積雪との関係など、
調べればいろんなストーリーがあるのだろうな。

川岸のヤナギ

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空知川の河畔で綿毛をひろげているヤナギ。
エゾヤナギかな。ちょっと自信なし。

もう少し日がたつと、綿毛のすき間からおしべやめしべが出てくる。
綿毛はヤナギにとって花弁の代わりなのだろうか。

小さいタネをまき散らし、川岸で草のように増え、
洪水が来てもしなやかに水の勢いをやりすごす。
ヤナギは弱々しく見える樹だけれど、その柔軟な感じが強さなんだと思う。

陽のひかり

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日ごとに早くなる夜明けと、まぶしい昼の光が春を教えてくれる。
それにしても雪解けはいつもの年より遅い。

エゾシカとアカゲラ

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自宅近くの国道を走っていると、道路わきの木にカラスが群がってとまっていた。
何かの死骸があるのか。
そう思って車のスピードを落とすと、エゾシカが道路から50mくらいのところで倒れていた。

望遠レンズを持ってじわじわ近付くとカラスはみんな逃げてしまったが、
いつのまにかやって来たアカゲラがせっせと死骸をつついていた。
ふだんは森の木をつついて虫を探すアカゲラだが、餌台に脂身を置くと食べにやってくる。
それと一緒で、エゾシカの脂肪を食べていたのだろうか。

エゾシカが増えるのと時期を同じくして、
もともとは海岸にすむオオワシやオジロワシが富良野のような内陸でも見られるようになった。
道東ではエゾシカが、タンチョウの繁殖にストレスを与えるくらい増えた。
アカゲラはエゾシカの脂肪でじつは恩恵を受けていたりして。

エゾシカの増加は植生を荒廃させるような植物への影響だけでなく、
鳥をはじめとして、いろんな動物に影響を与えているんだろうな。

くりかえす春

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この春はじめてフクジュソウを見た。
林床をおおう黒い土と枯葉は沈黙しているように見えるけれど、
そのなかでは水が動き、植物がまた新しい花を咲かそうとしている。
ぼくの目に見えていないだけで、冬が来たからといって途切れているものなど何もないのだろう。

ナゾのトビムシ

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この時期、雪の上をスノーシューなどで歩くとピンピンとはねている小さな虫がいる。
撮影後に画像から体長を測ってみると1.5mmほど。
肉眼で見るとゴマ粒をまき散らしたようにも見える。
観察できる場所は多様で、林の中、沢の近く、畑のわきなどのいろんなところにいる。
そして写真のように雪上に落ちた小枝や枯葉、ときに羽虫の死骸に群がっていることがある。

種名はまだ分からない。
ウェブで「雪上 トビムシ」で検索すると、
ボクシヒメトビムシという種が菌類を食べていることが報告されていた。

ナルホド…こいつら何か食うのか…と思いながら画像を再度見ると、
木の枝についた緑色の地衣類のところどころに「噛み跡」があった。
地衣類を食べているのだろうか、それともそこについている菌類を食べているのか。

なぜ雪の上に出てくるのか。
雪がないときはどこで何をしているのだろうか。

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Makoto Ishiguro

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