幻のまつぼっくり

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北海道の森で天を突くように伸びるトドマツ。

トドマツのまつぼっくり(松毬・球果)は芯だけ残して、タネも「種鱗(しゅりん)」と呼ばれるウロコみたいな部分も、砕け落ちて散らばってしまう。写真は半分ほど砕け落ちたところ。

なので、天然の森で拾うまつぼっくりは、ほぼ間違いなくエゾマツやアカエゾマツ。公園や並木などの人が植えたところだと、ヨーロッパトウヒやヨーロッパアカマツのまつぼっくりも落ちている。

トドマツの砕けていないまつぼっくりが落ちているのは、台風で枝ごと折れて落下したものしか僕は見たことがない。地面を探しても拾えない、幻のまつぼっくりである。

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Makoto Ishiguro

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