新聞連載?野遊びのココロ19「山の湿原」

野遊び
沼のほとりの木道を歩く。黒い鏡のような水面に樹影が映る

北海道新聞 道北地域チャンネル40に連載中「野遊びのココロ」19回目です。
ブログにも記事全文を掲載しました。下のmore..をクリックしてください。
ほんとうは妻が文を書いているのですが、出産・子育てのためここ数ヶ月野遊びはしばらくおあずけに。はやく子連れで出かけられたらよいのですが。


野遊びのココロ19回目 「山の湿原」 浮島湿原=上川町

 里の木々が色づく季節になりました。山の湿原の秋を味わおうと、上川町の、網走管内滝上町との境にある浮島湿原を訪れました。駐車場から木材チップが敷かれた小道をゆるやかに上ると、やがて視界が急に開けて湿原に出ます。
 湿原は思わず立ちすくんでしまうような静けさに満ちていました。沼のほとりで黄色く色づいたシダのほかには、派手な色は見当たりません。エゾシカの足跡が湿った土に残るだけで、鳥の声も聞こえません。大小の沼と点在するアカエゾマツの風景が遠くまで続いています。
 山の尾根あたりを漂っていた霧が、急に湿原に立ち込めてきました。何も見えなくなるのでは、と少々焦りましたが、そんな心配をよそに適度な濃さの霧は、風景を水墨画に変えてしまいました。暮れゆく湿原は、いっそう静けさを増し、アカエゾマツもシダも、乳白色の霧に影絵のように溶けていきます。
 三時間ほどの散策で、すれ違った人は三人だけ。心細くなるくらいの静かな湿原に一人でいると、自然への畏れに似た、心地よい緊張感があります。浮島湿原は、そんな思いを抱かせる、静かな時間が流れていました。(文・写真 石黒誠)

 ◇浮島湿原 標高約870mの高層湿原。大小70の沼に、コケやスゲでできた浮島が漂うことから名が付いた。上川町側からは国道273号の浮島トンネル手前で旧道に右折。2km先に駐車場とトイレがある。湿原までは徒歩1.6km。湿原内は木道が整備されている。

野遊びサブ
影絵のような景色に枯れ始めたシダがアクセントを添える
2007年10月3日掲載

プロフィール

石黒誠の写真と活動を紹介するブログです。

Makoto Ishiguro

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